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骨粗鬆症センターほねの駅

骨粗鬆症からあなたを守りたい!

サンライズ酒井病院骨粗鬆症センター「ほねの駅」では、骨粗鬆症による骨折に対し、再骨折の予防を目的に医師をはじめとする専門チーム(多職種)により、主にお薬・運動・栄養・環境について患者さんと一緒に取り組んでいます。
●リエゾンサービスはじめました。

当院では2014年2月より大腿骨近位部骨折および、脊椎椎体骨折患者さんに対して骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)活動を開始しました。
現在では、全ての骨粗鬆症骨折(脆弱性骨折)患者さんを対象に実施しています。
骨折をしたあなたの健康を守る「再骨折予防手帳」
●骨折を予防する大切な5つのこと。

  • 自分の骨の状態を知ること
  • 骨粗鬆症治療薬を続けること
  • 転倒に注意すること
  • 健康的な生活を送ること
  • 定期的に診察を受けること
●多職種連携とは

当院では医師・看護師・薬剤師・理学療法士・放射線技師・検査技師・管理栄養士などの職種が活動しています。3名の骨粗鬆症マネージャーがいます。

再骨折予防の取り組みが国際骨粗鬆症財団(IOF)の『銅賞』に認定されました!

当院では、骨粗鬆症が原因で骨折された方に対する再骨折予防の取り組みとしてFLS(骨折リエゾンサービス)を行っています。私たちの再骨折予防の取り組みが、2023年3月11日に、IOFのFLSベストプラクティスフレームワーク(BPF)の『銅賞』に認定されました。

BPFとは、FLSの実践状況を国際的に評価する仕組みであり、13項目の基準で評価されます。その結果、金賞、銀賞、銅賞のうち、「銅賞」に認定されました。すなわち、世界的にみても私たちの取り組みが高いレベルで実行できているということになります。

大分県のFLSでは当院が初めての施設ということになり、大変栄誉あることと受けとめています。
今後もスタッフ一丸となり、患者様がもう二度と骨折しないようにサポートを続けて参りたいと思います。
(認証地図を以下サイトでご覧になれます。https://www.capturethefracture.org/map-of-best-practice

サンライズ酒井病院
骨粗鬆症センター『ほねの駅』 熊木光包


再骨折予防のポイント

二度とあのような痛くてつらい思いはしたくありませんよね。
大切な家族に心配をかけることも絶対に嫌です。
一度骨折をすると同じ部位を何度も骨折しやすくなります。
再骨折から身を守るためには適切なお薬と運動が必要です。
お薬で骨を丈夫にして運動で転びにくいからだ作りを目指しましょう。
骨粗しょう症に負けないためにはバランスの良い食事で健康維持に努めましょう。
定期的に検査を受けて治療の成果を確かめましょう。

食事

骨はもちろん筋肉にも
 食事バランスが大切です。

骨が壊れるのを抑える薬
骨を作る働きを高める薬
骨の痛みを抑える薬
骨の栄養となる薬

運動

転倒防止に効果的な運動が
 大切です。
 ※ストレッチ、バランス運動 
  筋力トレーニング
「今回の骨折が最後の骨折」となるように再骨折を予防していきましょう。

骨を強くする食事のとり方

ポイント!|主食・主菜・副菜を揃え、3食バランスよく!!!

炭水化物を多く含みエネルギー源となります。
たんぱく質を多く含み、骨の質を良くし、筋肉の材料となります。
ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含み、体の調子を整えます

ポイント!|カルシウム

骨を作る材料です。
1日800~1000mgの摂取が目標です。

サプリメントに頼りすぎないことが重要です!!
(サプリメントの摂り過ぎは心筋梗塞や脳梗塞の危険性を増加させますので栄養士に相談してください。)

ポイント!|ビタミンD・ビタミンK

骨の形成を助け、骨折しにくい丈夫な骨を作る役割があります。

※ 紫外線の働きによって皮膚でビタミンDが作られます。外出が少ない方は、適度な日光浴を意識することが大切です。
  • 夏:木陰で30分程度
  • 夏冬:顔か手に太陽を当てて1時間程度

ポイント!|BCAA

体内で作ることのできない9種類の必須アミノ酸のうちバリン、ロイシン、イソロイシンを【BCAA】と呼びます。

筋肉やエネルギー源となり、たんぱく質を作り出しやすく、壊れにくくする働きがあります。体内で作ることができないため、卵・マグロ・大豆類、牛乳などの食品から摂り入れましょう。

骨粗しょう症は骨折の原因となります

骨粗しょう症はこんな病気

骨粗しょう症とは、骨強度と骨量が減少し、徐々に骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。特に、進行しても何の症状もなく痛みもないため、「沈黙の疾患」と呼ばれる病気です。
骨をつくるバランスが崩れている状態

骨の強度にかかわる要素

骨密度が保たれている
破骨細胞が古い骨を破壊する骨吸収と、骨芽が細胞が新しい骨をつくる骨形成がバランスよく行われていれば、骨密度は低下しません。

骨粗しょう症を放置すると再骨折しやすい部位

足のつけねを骨折してしまうと寝たきりにつながる可能性があります。

骨粗しょう症のお薬いろいろ

骨が壊れるのを抑える薬(骨吸収抑制剤)

ビスホスホネート製剤
  • 骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑えて骨を壊れにくくします。
  • 毎日、週1回、月1回服用と様々なタイプの飲み薬の他に注射薬もあります。

抗RANKL抗体製剤
  • 骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑えて骨を壊れにくくします。
  • 注射のお薬です。

SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)製剤
  • 閉経後の女性に使われるお薬です。
  • 骨に対して女性ホルモンと同じように使用することで骨のカルシウムが溶け出すのを抑えます。

骨を作る働きを高める薬(骨形成促進剤)

副甲状腺ホルモン製剤
  • 注射のお薬で、自分で注射するものと病院で打ってもらうものとあります。

骨の痛みを抑える薬

カルシトニン製剤
  • 骨粗しょう症による骨折の痛みに使われるお薬です。

骨の栄養となる薬

カルシウム
  • 骨の原料となる大切な成分です。
  • カルシウムの摂取量が少ない時に使用します。

ビタミンD
  • カルシウムが吸収されるのを助けたり、筋肉をしなやかにし、転びにくい身体を作るのに必要です。

ビタミンK
  • 骨の質を良くするのに大切な成分です。

以下の場合は医師に相談してください

  • カルシウムやビタミンDを多く含むサプリメントを摂る際。
  • 手足のしびれやふるえ、身体のだるさ、吐き気等が起きる時。
  • 長い期間お薬を使用していて太ももの痛みが起きる時。
  • 急にふくらはぎの痛みが出る時や息苦しさを覚える時。
  • 歯科の治療をするときは医師と歯科医師にお薬のことを伝えてください。
  • 手術をする等で長時間動けない状態になる時は主治医にお薬のことを伝えてください。

転倒を予防しましょう!!

大事!|転倒しない元気な体づくりのポイント

家事で毎日こまごまと動くことでも骨を強くできます。
大切なことは、毎日楽しみ♪ながら続けることです。

私たちは病院、報酬という枠を越えて健康な生活を送ること、その支援に本気で向かい合っています。
1度目の骨折を起こさないこと、骨折をしてしまっても次の骨折を起こさないことが重要です。

お問い合わせ先

コールセンター

TEL:0977-72-5770 
電話対応時間:午前8:30~午後5:30(日・祝祭日を除く)
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